通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校は、全日制高校や定時制高校とは違った学習形態になります。そのメリット・デメリットを知り、自分の進学先として合っているかどうか確認してみましょう。

通信制高校のメリット

自分に合った勉強のスタイルを選べる

授業の形態はテキストのほか、学校によってはインターネット(パソコンやスマホ・タブレット)を利用することがあります。

全日制高校では学年制が採用されていますが、通信制高校では、多くのところが単位制を取り入れています。そのため、学年という概念がありません。

もし1年目に単位が少ししか取得出来ていなくても、2年目以降に奮起して、3年間で合計74単位を取得すれば卒業が可能です。

なお、一部に学年制を取り入れている通信制高校もあります。学年ごとにカリキュラムが組まれており、進級するには全てのカリキュラムを修了する必要があります。

学年制の場合、もし1つでも科目を落としてしまうと進級できず、留年となってしまいますが、1年ごとに明確な目標を持って学習したい方にとっては計画が立てやすくお勧めです。

また、通信制高校ではスクーリング(実際に学校へ登校して授業を受けること)があります。学校によって全日制同様に週5日の登校をするものから、少ないところでは年4回程度で済むものまであります。これは、個人の事情や生活スタイルに合わせて選ぶことができます。

例えば、登校が苦手な方はスクーリングの日数が少ない学校を、自分だけだと学習を進めにくい方はスクーリング日数が多い学校を選ぶと良いでしょう。

比較的学費が安く、働きながら通うことも可能

通信制高校では、3年間で卒業するのに公立だと10万円程度の費用で卒業することができます。私立の場合、公立より高めの費用になります。

私立では、スクーリングの日数や学ぶ内容等によって費用が変わってきます。年間で30万円~90万円程度と、学校により全く異なります。学費に関しては、必ず学校へ直接問い合わせて確認する必要があります。

また、金銭的な事情で全日制高校へ行けない人にとって、固定されたカリキュラムのない通信制高校では時間の融通が効くため、アルバイトをしながら学ぶことも可能です。

様々な事情を持った人に対応した環境がある

通信制高校では、様々な人が通っています。中学・高校あるいは小学校で様々ないじめにあったり、不登校になったりした人も少なくありません。また、病気や障害をもっているため、毎日学校へ通うことが困難な人もいます。

そうした事情をかんがみて、最近はパソコンやスマートフォンを使って学習とレポート提出を行うカリキュラムを設け、インターネットを通じて学習を進めることで、スクーリング日数を最小限に抑えている学校もあります。

また、発達障害、とりわけ学習障害や過敏感覚があり、大人数の教室で一斉に授業を受ける学習方法が合っていない人にとって、少人数形式で先生とすぐにコミュニケーションが取れる通信制高校は、学習の方法に柔軟性があり、学びやすいといえます。

最近では学校に専属のカウンセラーを配置し、生徒や保護者が相談に乗ってもらえる体制をとっているところもあります。

比較して、公立より私立の通信制高校のほうが手厚いサポートを受けることができるようです。生徒にとっては自分が勉強しやすい環境を、保護者の方にとっては、お子さんに関する心配事が学校側と共有できることが大切ではないでしょうか。

先生との距離が近い

全日制では、小・中学校と同じく、ひとりの先生が大勢の生徒を受け持っています。上記でも少し触れましたが、通信制高校では、受け持つ生徒の数が全日制ほど多くありません。先生側に時間的な余裕が生じることもあるため、一人ひとりに合わせた学習もできるようです。

特に私立の場合、生徒の精神的サポートを行うことができる体制を取っているところも多く、もし何か困ったことがあれば相談することも可能です。

また、通信制高校には10代だけでなく、20代以上の社会人、様々な経験を持って入学してくる人がいます。様々な生徒と接する先生、そしてクラスメイトと学ぶことにより、全日制では得られない出会いがあるかもしれません。

通信制高校のデメリット

自分で学習を進める必要がある

通信制では、全日制のように毎日学校へ通って授業を受けるのではなく、自分で勉強するスタイルです。自分の学習スケジュールを自分で管理する必要があるのです。

自分で時間を自由に使える反面、家でたった一人、誰にも注意されない環境で勉強をこなしていくには強い意志が必要です。

自分が勉強しなければ単位試験に合格できず、3年間で卒業できなかったり、在籍期間が長くなって挫折してしまう可能性もあります。

そのため、ひとりで学習を進めるのに自信がない場合は、サポート体制が整っている私立の通信制高校を選ぶと良いでしょう。コースの選択次第では、毎日のように通うことができます。先生に分からないところを質問したり、友人と一緒に学ぶことで学習へのモチベーションが高まることでしょう。

〔サポート校について〕

「通信制高校には入ったけれど、特にサポートがない」といった場合はサポート校の利用を検討してみてはいかがでしょう。サポート校とは、通信制高校に通う生徒が3年で卒業できるように、単位を取得するためのサポートをするための役割を果たす学習塾や予備校のような場所です。

サポート校に入学するだけでは高卒資格が取得できませんが、通信制高校と同時に入学することができます。単位取得のための授業を受けられたり、生活面のアドバイスや精神的なサポートを受けることが出来ます。

サポート校については、サポートが手厚くなるにつれて費用がかかりますが、3年で高校を卒業するためには強い味方となります。通信制高校の最終目的は「高校卒業資格を取得すること」です。

自分の生活リズムや学習環境を一度考えて、ひとりで学習を進めるのが大変であると感じるならば、サポート校の活用をおすすめします。

人と関わる機会が少ない

特に単位制をとっている通信制高校ではクラスなどもはっきりと決まっていないため、全日制や定時制に比べて同級生や先生と関わる時間は必然的に少なくなります。

一方で、私立の通信制高校では、学校により様々な特色がありますので、部活動やレクリエーションを積極的に取り入れている学校も存在します。

部活動に入部して友人を作ったり、行事に参加して人と関わることにより、友人を作ることもできます。

通信制高校には、いじめや不登校などを経験している人も少なからずいます。たとえ苦しい経験を持って対人関係に不安を感じている人にとって、同じような経験を持つ友人と悩みを共有することができるかもしれません。

また、学校で友人が見つけることができないとしても、自分の時間を有効に使い、アルバイトやボランティア、趣味の活動などを通して人間関係を作ることも出来ます。

学校だけで人間関係が完結するのではなく、むしろ広い人間関係を作ることができるのは、通信制高校の良いところと言えます。

まとめ

通信制高校は、時間的な制約が少なく、比較的少ない費用で学習することが出来ます。もし、人間関係に不安があったとしても、負担を最小限にしながら学習を進めることができます。

一方で、学習の管理を自分自身でしっかりできないと、単位不足で3年で卒業できなくなることもあります。ご自分が学習を進めることができる体制かどうか、学校選びの時に確認してみましょう。

もし不安があれば、スクーリング日数の多いコースを選んだり、通信制高校と同時にサポート校に通うのを検討されることをお勧めします。3年間で確実に高校卒業できるためにはどうしたらいいか、よく考えてみましょう。

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