通信制高校からの就職について

通信制高校からの就職について

通信制高校を卒業したあとは、大学や専門学校へ進学するのか、それとも就職するのか、進路を決める必要があります。
もし、進学を考えていない場合は就職となりますが、「通信制高校を卒業したあと、ちゃんと就職できるのか?」と心配になっている方も多いようです。

まずは過去の実績からみた就職の状況や、就職するためにどのような対策をしたらよいのか考えてみましょう。

どれくらいの人が就職しているの?

平成30年度のデータによると、通信制高校を卒業した方の就職に関する状況は下記のとおりです。

・卒業者数 … 53,552人
・就職者数 … 10,505人
卒業者に占める就職者の割合 … 19.6%

そのほか、
・大学等進学者数 ・・・ 9,885人
・専門学校進学者数 ・・・ 12,407人
・公共職業能力開発施設等入学者 ・・・490人
・上記以外(もしくは不詳)・・・20,625人

〔参考:学校基本調査「高等学校(通信制)学科別状況別卒業者数」(e-Stat)〕

本人や家庭の事情により、通信制高校は全日制高校と同じように比較することはできません。しかし、就職する人が5人に1人程度の割合で存在します。

どんな仕事に就いているの?

通信制高校を卒業した皆さんは、どのような仕事に就いているでしょうか。
主な就職先の業種は下記のとおりです。

・製造業 ・・・・・・・・・ 約20%
・宿泊業、飲食サービス業・・・約15%
・卸売業、小売業・・・・・・・約11%
・建設業 ・・・・・・・・・・約10%
・生活関連サービス業、娯楽業・・・約9%

〔参考:学校基本調査「高等学校(通信制)卒業者の産業分類別就職者数」(e-Stat)〕

男女とも「製造業」への就職がトップで、その次が「サービス業」「卸売業、小売業」となっています。
仕事内容をみると、男性では「生産工程」「建設」「専門技術」が、女性では「サービス」「事務」「生産工程」に関わる仕事が多いようです。
データから見た職種はこのようになっていますが、あなたが「何になりたいか」「どんな仕事をしたいか」について、在学中から考えておくことも大切です。

通信制高校は就職において不利になるか

通信制高校を卒業すると、全日制高校の卒業と同じ高校卒業の資格を得ることができます。「学校教育法」の高等学校の教育課程の一つとして定められています。

そもそも、通信制高校ってどんな高校? 私も最初、なんとなーく名称は聞くけれど、具体的なことは何も分かりませんでした。 そこで...

現在では、通信制高校へ通う生徒が増えて、マイナス・イメージは薄れつつあるようです。自分の目標を実現するため、また、学習方法の一つとして通信制高校を選択する方も少なくありません。
一方で、高校の卒業生のほとんどは全日制高校という現状もあります。通信制高校がどんな学校なのか、このサイトを読んでいる皆さんと同じように、採用する会社側の人も知識がなく理解している場合が考えられます。

もしかしたら「なにか事情を抱えているのでは?」「社会性・コミュニケーションに問題はないか」「採用しても、きちんと通ってくれるだろうか」「仕事を続けることができるだろうか」等々心配になる面接担当者がいるかもしれません。全日制でなく、なぜ通信制高校に通っていたのか尋ねられる可能性もあります。

就職活動で強みを出すにはどうしたらいいか?

「なぜ、通信制高校に通っていたのですか?」と聞かれたときは、ポジティブな理由を伝えると良いでしょう。例えば「自分は将来、○○になりたいと考えている。そのために通信制高校に通っていた」と伝えることもできます。
もし、通信制高校で勉強することになった理由が不登校などの消極的な理由だったとしても、「中学(あるいは高校)で人間関係につまずいてしまったが、通信制高校に入って高校の勉強を進めることができ、自信を取り戻すことができた」など、相手側にプラスの印象を与えるようなアピールができると良いでしょう。

その他、
・勉強とアルバイトを両立し、社会経験を積むことができた
・高校在学中に○○という資格を取得した
・ボランティア活動に参加し、○○に貢献した

など、履歴書にアピールできる活動内容があると、自分自身の強みになることでしょう。

通信制高校は、なにもせず簡単に卒業できる学校ではありません。通信制高校ならではの特色である「自学自習」を上手にアピールすることもできます。

「通信制高校で学習を自分で進め、レポート提出を行い、試験を受けて単位を獲得した。」「そういった計画的な学習生活から、自分で考えて進めていく力をつけることができ、それがアルバイトや資格取得でも生かされた」など、逆に通信制高校に通っていたことにより自分の力をつけることができたという、積極的なアピールを行うことができると思います。

通信制高校から就職するためにやっておくべきこと

通信制高校からの就職を考えている人にとって、事前にどのような準備ができるか、もう一度確認してみましょう。

専門知識を得られる通信制高校を選ぶ

あらかじめ自分の進みたい道が決まっている人は、将来に向けた学習を進めることができるコースを選びましょう。勉強や資格を取っておくことで、就職する際のPRになります。
また、多くの通信制高校やサポート校で、様々なコースやプログラムが開設されています。

そのほか、私立の通信制高校の中には様々なコースを設け、様々な知識を身につけることを応援しているところがあります。学校により様々なコースがあり、保育、美容関係、トリマーやエンジニア、イラスト等が人気のようです。希望するコースがあれば資料を取り寄せて調べてみましょう。

専門知識を勉強するため、通常の通信制コースよりも登校日数や授業が多くなるかもしれませんが、通信制高校は、もともと卒業のための単位に関する時間が少ないです。そのため、余裕のある時間が専門知識を得る時間に割り当てられるということになります。ですから、専門コースを選択しても、時間的余裕をもって学ぶことができます。

こういった専門分野に特化した高校は、在学中から職業体験ができたり、各業界への就職実績があることが多いため、就職情報あるいは就職に向けた進路指導がしっかりしています。

一般の通信制高校に通っても、英語検定等の資格取得、パソコンの基本操作などの勉強をしておくと、就職で有利になる可能性があります。

就職に関する支援がしっかりした高校を選ぶ

特に専門的なコースを持っていない学校でも、履歴書の書き方や面接のアドバイス、ハローワークとの情報交換をしっかり行っている学校もあります。
もし、卒業後に就職を希望することがあらかじめ決まっている場合は、高校を選ぶときに、学校のカリキュラム、進路指導や就職実績等を資料で確認したり、学校見学のときに確認してみることも大切です。

アルバイトなどで社会経験を積む

通信制高校は自由時間が多いというメリットがあります。学業の傍らでアルバイトなどの社会経験を積んでおくことも、学生をしているだけでは分からない貴重な経験を得ることができます。たとえば、敬語の使い方や仕事上のコミュニケーションの方法、仕事をする上で必要な知識を身につける等、就職の準備をすることができます。

会社によっては、アルバイトから社員に登用するシステムを持つところがあります。希望する職場にアルバイトとして入れたのなら、そのまま社員登用を目指すのも良いでしょう。自分がその仕事に合っているか試すことができますし、雇用する会社の方もあなたの適正を見極めながら社員にすることができます。

アルバイト先に社員登用がない場合でも、一定期間の業務を通じて成し遂げたことは、大きな自信となり、また大きな加点となります。アルバイトを通じて得た知識や技能を生かして、その後の就職へスムーズにつなげることも考えられます。

進学を検討してみる

高校卒業後に就職することは、もちろん可能です。しかし、もし金銭的・環境的に可能であれば、専門学校や大学へ進むことは、就職においてさらに有利となります。時間をかけて専門課程を学ぶことができ、最終学歴は専門学校卒業あるいは大学卒業となります。
進路指導に力を入れている通信制高校もありますし、スクーリング等の機会を生かして、進学に向けた学習のアドバイスを受けることも良いでしょう。

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