技能連携校とサポート校の違いについて

高校には、全日制と定時制、そして通信制があります。

調べていくと「サポート校」のほかに「技能連携校」というものが出てきました。

技能連携校は、通信制高校またはサポート校と、どのように違うのでしょうか。

順番に見ていきましょう。

技能連携校とは

技能連携校とは、国の技能連携制度を活用し、工業・商業・医療・福祉・ファッション・デザイン等、様々な専門的な分野の勉強をしながら、同時に広域通信制高校にも在籍して、高校卒業資格を得ることを目的とする専修学校・高等課程のことです。

つまり、技能連携校で専門知識を、そして通信制高校では高卒資格を得るという、二つの目的を達成することができます。

法的根拠について

技能連携校は「学校教育法第54条」で、次のように定められています。

 高等学校の定時制の課程又は通信制の課程に在学する生徒が、技能教育のための施設で当該施設の所在地の都道府県の教育委員会の指定するものにおいて教育を受けているときは、校長は、文部科学大臣の定めるところにより、当該施設における学習を当該高等学校における教科の一部の履修とみなすことができる。

つまり、技能連携校とは、都道府県の教育委員会が指定する、技能教育を受けるための施設であることが分かります。

しかし、技能連携校を卒業するだけでは高校卒業を得ることはできません。高卒の資格を取得するためには、通信制高校への同時入学が必要となります。

ですから、技能訓練校に入学する際に、同時に通信制高校にも入学して勉強するという形態になります。

技能連携校とサポート校との違い

通信制高校との同時入学というと、サポート校も同じ形にみえます。しかし、技能連携校とサポート校には大きな違いがあります。

技能連携校で受けた単位の一部は、そのまま通信制の単位として認められます。つまり、技能連携校似通うことは専門技術を学びながらも高校卒業の単位を取得しやすい環境であり、学生にとっては学習の負担が軽減されるということになります。

サポート校もまた、通信制高校と同時に入学します。文字通り、通信制高校の学習をサポートすることが主な役割です。

特色のあるサポート校に通うと、様々な技術を身に着けることができますが、その授業は高校卒業のための単位に含めることはできません。

技能連携校とサポート校は、授業が単位になるかどうかが最大の違いです。

【技能連携校】専門的な技術と高卒資格を効率的に取得する。

【サポート校】通信制高校に通う生徒の学習支援をする。
通信制高校のための必須科目以外の授業は、高校卒業の単位にならない。

こちらの記事も参考にしてください。

通信制高校とサポート校、何が違うのか迷われる方も多いのではないでしょうか。「ひとつの学校じゃないの?」「サポート校って、なんのこと?...

技能連携校のメリットとデメリット

サポート校と同様、技能連携校においても様々な特徴があります。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

技能連携校のメリット

上記のように、専門学習が高校卒業のための単位として認められるため、学習の負担が軽減される点もありますが、他にもいろんなメリットがあります。

技術連携校は、運営主体がそれぞれの業界の企業や団体等で成り立っていることが多く、学校から企業への就職、提携大学・専門学校への進学がしやすいことが挙げられます。

大きなメリットの一つに、高校3年間のうちに専門的な資格を得ることができます。学校によってコースは異なりますが、自分が希望するコースを選択し、より早く専門的な勉強をはじめることができます。

技能連携校に設置されている普通科コースではパソコン習得のための授業がある等、社会へ出るためのスキルを身につけることができます。

学校生活については全日制高校と同じく、毎日授業があります。学校に通って友達を作ったり、クラブ活動に参加したり、積極的な学校生活を送ることができます。

また、進学を目指す生徒のためのコースを設けているところも多く、大学や専門学校へ進学する学生も多いです。

技能連携校のデメリット

学費が高い

デメリットのひとつに、全日制と比べて学費が高いことが挙げられます。技能連携校と通信制高校、二つの学費が発生することと、登校日数が多いためです。

学校にもよりますが、制服代・教材費等の必要経費に、授業料や修学旅行の積み立て等、1年につき、合計で90万円程度かかります。

ただし、通信制高校の部分に関しては全日制と同じく、国の就学支援金制度を利用することができます。
また、都道府県によりますが「専修学校授業料軽減制度」を設けているところもあります。

全日制高校と同じく、毎日登校する必要がある

技能連携校は、しっかりした専門技術を身につけるため、ほとんどの学校が週5日通学のため、全日制と同じような形態になります。事情により登校するのが苦手な生徒さんにとっては難しい環境になるかもしれません。

また、少人数できめ細やかな指導を必要とするなど、集団生活を送ることに抵抗がある方にとっては、希望される学校の相談体制や雰囲気等について、よく調べておく必要があるでしょう。

通信制高校では、自分のペースで学ぶことができると言うメリットがあります。しかし、技能連携校では高校卒業資格のために通信制高校にも入学しているという捉え方をした方がよいかもしれません。

高専(高等専門学校)との違い

一般的に「高専」と呼ばれている高等専門学校。なんだか技能連携校と似ているような感じがしますね。

高専の最終学歴は「高等専門学校卒」となります。また、卒業するまで基本的に5年在籍する必要があります。(商船学科の場合は5年6ヶ月の在籍が必要)

高専を卒業すると、高校卒業資格に加え「準学士」という称号を得ることができます。準学士は、大学3年次に編入できる資格があります。

ちなみに、4年制大学を卒業すると「学士」の称号が与えられます。高専を卒業すると、大学2年生を修了したと同等の資格とみなされます。

まとめ

技能連携校では、3年間の間に自分の学びたい専門知識をしっかりと身につけることができ、高校卒業資格を得ることができます。また、学習についても、中学校レベルから学び直しをしてくれる学校もあります。

その反面、通信制高校ならではの、一人ひとりに合ったペースでの学びを得ることは難しいかもしれません。

技能連携校、学習を支援するサポート校、それぞれのメリット・デメリットがあります。特徴を踏まえつつ、自分に合った学び方、身につけたいことをよく考えて選ぶと良いでしょう。

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