不登校の子どもについて

不登校の子どもの現状

通信制高校へ入学(編入・転入学)する子どもさんは、不登校・登校拒否を経験された方が多いようです。

どれくらいの子どもが不登校なの?

文部科学省のデータによると、小学生の段階で不登校になる子どもの割合は1.4%、中学生ではクラスで1人です。

文部科学省が毎年統計を取っています。

小・中学生の現状

小・中学校における,長期欠席者数は,207,006 人(前年度194,898 人)

このうち,不登校児童生徒数は 134,398 人(前年度125,991 人)

「長期欠席者」、つまり不登校である小中学生の全体の人数です。年々、増加していることが分かります。

小中学生では70人に1人、中学生だけだとクラスに1人程度が不登校。

90 日以上欠席している者は,小学校13,738 人,中学校63,712 人

不登校児童生徒に占める割合は,小学校44.1%,中学校61.7%

多くの子どもが、いったん不登校(登校拒否)になると、そのまま学校へ行かない(行けない)割合が、小学校で約44%、中学校に至っては約62%です。

いったん不登校になると学校生活へ戻ることは難しいようです。学校生活が合わなかったり、いじめ(クラスメイト・教師等)に遭ったりすることがきっかけで不登校になり、子どもは心のエネルギーが枯渇します。そして、心の中にトラウマが形成されるため、それが回復するまでに相当の時間を要するのです。

高校生の現状

高等学校における長期欠席者数は,79,425 人(前年度79,357 人)

このうち,不登校生徒数は48,579 人(前年度49,563 人)

中学生における長期欠席者数は63,712人でした。高校生は8万人にせまる勢いですから、いかに不登校のお子さんが多いかが見えてくると思います。

友人関係でのつまづき、学校生活が合わない、勉強する意味がわからないといった、思春期ならではの理由があるようです。

高等学校における,中途退学者数は47,623 人(前年度49,263 人)

義務教育でない高等学校では、出席日数不足になると進級できません。中途退学して働いたり、通信制高校へ編入したり、別の道を歩むことになるようです。

(出典:平成28 年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」平成 29 年 10 月 26 日(木)文部科学省初等中等教育局児童生徒課)

不登校の子どもは、どうしているの?

学校へ行っていない子どもたちは、どうしているのでしょうか。

最近では、フリースクールや、オルタナティブ・スクール(特色ある学校)が増えてきました。学校へ行く代わりに、子ども同士のふれあい、社会とのつながりが持てるとなっています。

あるいはホームエデュケーションを活用し、自宅で学習を進めることもできます。

しかし、学校へ行かない(行けない)多くの子どもたちは、学校以外での居場所がまだまだ少なく、多くの子どもは学校のある日は自宅にいるしかないのが現状です。

そして「学校へ行けない自分は、ダメな人間だ」と思いがちになり、さらに家の外へ出ることが難しくなります。

本来は元気なはずの子どもが「引きこもり」とならざるを得ないのが現状です。

自己肯定感が低い子どもたち

日本の子どもは、他の国の子どもに比べて「ありのままの自分で良い」、つまり自己肯定感が低いというデータがあります。逆に「悲しい」「ゆううつである」と感じる割合は高くなっています。

(出典:平成26年度版子ども・若者白書(概要版)内閣府)

その理由として、日本では謙遜して身内を誉めない習慣があること、個人的な言動を良しとしない風潮が考えられます。

人間は生まれながらに自己肯定感を持っています。しかし、後天的な影響により(家庭・学校等)それが段々と失われていくようです。

特に、親しい周囲の人から「あなたはダメだ」と言われて育つと、その子どもは本当に「自分はダメな人間だ」と刷り込まれ、自分を大切にできる力がどんどん失われてしまいます。

自己肯定感の低い状態が続くと、様々な影響を及ぼします。たとえば「大人になっても明るい未来が描けない」、「どうせ自分はダメな人間だ」など、現在から未来に至るまで、悲観的なビジョンを描くようになってしまうのです。

また、中学生から高校生になると、友人関係が非常に重要になってきます。その時に、他者の価値観に左右されない自己肯定感をしっかりと持つことができていれば、新しい友人や教師との出会いという環境の変化にも対応しやすいと考えられます。

個性を大事にすれば子どもは元気になる

「個性の時代」といわれて、しばらく経ちます。しかし、社会の意識はまだ「みんなと同じがいい」という同調性が強いようです。そのため、子どもが「学校へ行きたくない」と口に出したとき、「学校へ行くのは当たり前」と思っている多くの大人は慌てふためくことが多いのです。

もし、目の前で子どもが苦しい表情をしていたら「どうしたの?」と、その気持ちをありのままに受け止めてあげてください。子どもの気持ちに寄り添うことにより、子どもは安心して「この世の中は、安心できる場所だ」と感じることができます。

子どもの育ちは十人十色、みんな違って当たり前。そして、子どもが育つには親だけでなく、社会全体の力が必要です。子育て中の親を、肯定的な言葉や物理的な面でサポートすることが、子どもにとっても良い育ちをもたらします。

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