不登校の子どもに、どのように接したらいいか?(後編)

前半では、子どもが「学校へ行きたくない」と言い出した時のことを中心に書きました。
不登校となり、子どもが自宅にいる時間が長くなってくると、親をはじめ周囲の人々は様子が分からず、いろいろ気になったり、不安になることが出てくることでしょう。

その中で、特に多い悩みと、子どもに対してどのように接したら良いか、考えてみましょう。

勉強をせず、ゲームばかりしている

学校へ行かず、勉強しないで、ゲームばかりしている、動画ばかり見ているというお子さんは多いと思います。周囲は「時間があるから少しは勉強すればいいのに」と思うこともあるかと思います。

しかし、ゲームやタブレットを取り上げようとすると、暴れて抵抗したり、余計に引きこもってしまったりします。これは、子どもにとって当たり前の反応と言われます。

なぜかというと、子どもは学校で自分の居場所がなくなり、家で過ごすことが出来ています。しかし、子ども自身もよく分かっており、勉強や将来などに大きな不安を抱えています。そのため、ゲームや動画の世界に入り込んで不安を紛らわせています。

それゆえ、海に漂流しているような気分になっている子どもが、よりどころとしている浮き輪(ゲームやタブレットなど)を取り上げられた場合、大変な不安を覚えることでしょう。

また、ゲーム等をしている自分を否定されることにより、自分自身を否定され、家での居場所がなくなってしまうのではないか、と考えるからです。

専門家の話によると、ゲームやネットに依存する時期は、子どもの状態が改善に向かう課程で通る道とも言われています。

周囲が勉強を進めたならば、子どもも最初は勉強するかもしれません。しかし、子どもが自ら「やりたい」と思ってするのでなければ、途中で息切れして不調が長引いてしまう可能性があります。

ですから、子どものために・・・と思って、ゲーム等を取り上げ、大人の望む勉強を強いるのではなく、そのままの状態の子どもを見守ってあげて欲しいと思います。

昼夜逆転等、生活の乱れが気になる

朝になっても、子どもが布団をかぶって出てこなかったり、夜遅くまで起きていたりすることがあると思います。そんなとき、周囲は「せめて生活だけはきちんとして欲しいな」と思うかもしれません。

しかし、子どもなりの理由があるようです。朝は子どもたちの登校時間であり、昼は同級生が学校で勉強をしている時間。そのため、家にいる子どもは「自分は学校をサボっている」「自分は悪い子だ」という自責の念が強く働きます。「布団をかぶる」という行為は「辛い現実をシャットダウンしたい」という意味があります。

わが家の場合、家のすぐそばに集団登校の集合場所があり、登下校する生徒も多いです。そのため、特に朝の登校時間、また夕方の下校時間になると、他の子どもたちと顔を合わせるため、非常にビクビクしています。

これは、「不登校は問題行動である」という、古くて誤った認識、また「他と違うことをよしとしない」という学校教育や世間の考え方が強く影響していると思います。

本来は、ゆっくり静養すべきところ、「体を壊してでも学校へ行くべきだ」「学校へ行かなければ、将来はない」といった強迫観念が支配しているのです。

「今まで当たり前と思っていたことが、そうでもなかった」と気づけたことが、私にとっては大きな勉強になりました。

こんなふうに考えるのもいいと思います。

   学校は、行かなくてもいい

   他の子と違っていい

   子どもの将来をあきらめない

うちの子の場合、壁に貼ってあった詩を目にして、何度も読み上げていました。

   「みんなちがって、みんないい」

(金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と」より)

子どもの将来が心配

「学校へ行ってないのに、進学できるのか?」

「将来、ちゃんと仕事に就けるの?」

心配は尽きないかと思います。だって、親ですから。

他の記事でも触れたように、いまは不登校の子どもが増えています。

クラスに一人はいるという計算になります。

テレビのコマーシャルでも、自宅学習ができる教材を紹介しています。

心と体が元気になれば、勉強はいつでもできます。

有名な大学に入って、大きな会社に勤める・・・というコースを、多くの人が当たり前のように目指してきました。でも、それが必ず幸せとは限らないですし、それ以外にも人生の選択肢はたくさんあります。子どもはみんな違うのですから、たどる道も目的地も違うことでしょう。

義務教育(中学卒業)のあと、ほとんどの子が高校へ進学します。昔と違い、今はフリースクールやホームエデュケーションという方法もあります。勉強しようとすれば、手段はいくらでもあります。当サイトで紹介しているように、様々な通信制高校という選択肢が充実しています。

子どもが興味を示したものが、ある才能につながるかもしれません。将来への道へつながるかもしれませんし、その途中へ至る道かもしれません。

いま、目の前で存在してくれている子どもと過ごす時間を大切にしてください。

親としては「はやく安心したい」「はやく学校へ行って欲しい」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、そんな焦る気持ちを抑えて子どもの回復を待ち、子どもが自ら動くことがとても重要です。、
親としてはストレスフルな気持ちになるかもしれません。そういったときは、ご自分の気分転換をお勧めします。

子どもを信じていれば、状況は必ず良くなります。
また、子どもは学校へ行っていなくても日々、成長しています。

ご自分をいたわることも忘れずに、お子さんも自分も毎日を明るく過ごせるといいですね。



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